『脂肪肝』って悪いのか???

いつも読んでいただきありがとうございます。

【内科医師が開設したパーソナルジムASUTORE】の医師の塩屋です。

 今回は、『脂肪肝』について解説します。

脂肪肝って聞いたことがありますか?

健診などを受けたことがある人で、どこかに『脂肪肝』と書かれていたら、実は『要注意』なんです。

何がどう悪いのでしょうか?

6つに分けてお話しします。

1)『脂肪肝』って、簡単に言うと?

脂肪肝は、食べ過ぎにより肝臓に余剰の脂肪が蓄積し、肝臓の一部が脂肪組織に置き換わる状態を指します。

簡単にお話しすると、内臓脂肪って聞いたことはありますよね?これは字の如く、お腹の中に脂肪がたまっている状態です。

『脂肪肝』は、肝臓に脂肪がついている状態です。

「フォアグラ」は聞いたことがありますが?世界3大珍味の一つです。それです。

2)どのくらいの人が、かかっているのでしょうか?

脂肪肝は、30歳以上の男性の30%以上が罹患しており、推定で約2000万人の罹患者がいるとされています。その数の多さが伺えますね。

3)『脂肪肝』ってどんな症状があるの?『脂肪肝』になると悪いの?

脂肪肝は、かなり進行していかないと症状は現れません。

一般的な健康診断でも精密検査(要精査)にまわることは稀です。しかしそこに問題点があります。

健診でも「気をつけましょう」と報告がなされる程度です。なので、皆様は基本的に現状の生活を継続するのが当たり前です。

しかしその生活を続け数年が経過すると、後述する疾患((5)で説明)が突然出てきたり、肝疾患関連では、脂肪肝の10~20%の方は、数年後に肝機能障害が悪化し、それも放置すると10~20年後には肝硬変や肝臓がんの発症につながる方がいらっしゃいます。

健診などのコメント欄をしっかり読む必要があります。

少し太ってきた方で、コメント欄に「食事に気をつけましょう」や「運動しましょう」と書いてあるような場合は特に気をつけましょう。

当ジムASUTOREであればその相談にのることができ、早期に気がつくことができます。

4)『脂肪肝』の原因は?

脂肪肝の主な原因は、約50%が肥満、約20%が糖尿病、20%がアルコール摂取によるものです。

例えば、男性の場合、肥満でない人に比べて約5.5倍も脂肪肝の発症リスクが高まることが知られています。

また、日本人の中には見た目は太っていないにもかかわらず、脂肪肝を患っている人も意外と多い事に注目してほしいと思います。

これは遺伝子の問題で、日本人の20%に存在します。ですのでやせ型でも脂肪肝ができてしまう方がいらっしゃいます。

そのため、脂肪肝の診断には健康診断や医師の診察が必要になってきます。

5)脂肪肝が関連する病気って何?

脂肪肝は複数の疾患を誘発する可能性があります。

具体的には、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、心筋梗塞、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風、動脈硬化、胆石症、性ホルモン異常、変形性膝関節症などが挙げられます。

脂肪肝は全身のさまざまな疾患の進行を促す可能性がありますので、軽視は禁物です。

6)脂肪肝の治療はどうするの?

脂肪肝の改善には、基本的に運動することが本当に重要です。

有酸素運動やレジスタンス運動(筋力トレーニング)、両者ともに脂肪肝の改善に効果的です。

特に、有酸素運動は男性に、筋力トレーニングは女性に対して脂肪肝の改善効果があるとされる研究結果もあります。

また、ある研究では運動習慣がしっかりとある方は、体重が減らなくても肝機能は改善したという結果も出ています。 

当ジムASUTOREでは、医学的なアプローチに基づいたトレーニングプログラムを提供しており、脂肪肝の改善に向けて的確なサポートを行っており、一般のパーソナルジムとはちょっと違う観点から運動を支援しております。

また、薬物治療に関しては、2023年時点では認可された薬は存在しません。

基礎疾患と併存している場合には、基礎疾患の治療を行うことで脂肪肝の改善が期待できます。

基礎疾患のない方でも脂肪肝が改善すると言われる内服薬はあります。

内服が必要か否かについては、かかりつけ医にご相談ください。もちろん院長の所属する「しおや消化器内科クリニック」でも相談することができます。電話で院長指名の予約をお取りください(WEB予約では受け付けておりません)

7)まとめ

以上が脂肪肝に関する基本的な情報となります。

一般のパーソナルジムに通う一部の方は、トレーニング期間の2~3か月で効果が出ますが、その半年後には現状より悪化している症例が医療機関に来院しています。これは内科医師である私が経験し続けていますので「事実」です。

だからこそ、脂肪肝をはじめ、肥満、肥満症、生活習慣病(脂質異常症、糖尿病、高血圧)、メタボリックシンドローム、などが気になる方や健診などにこれらが記載されている方に対して、

「メタボ専門のパーソナルジム」

を作りました。

ここまで読んで頂いた方は、きっと気になって読んでいるのではないかと考えます。是非当ジムに遊びに来てください。

当ジムに通わられた方々で、ダイエットに成功し、結果当ジムを卒業し、内服を中止しても問題なく、いまではクリニックを卒業し、大型の24時間ジムで汗を流して、「健康」でい続けている方が少しずつですが出てきています。

みなさまもそうなっていただきたいと強く思っております。

今回のテーマはいかがだったでしょうか。また内科医師として皆様に有意義な時間になるような記事を書いていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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