柔軟性と関節可動域

こんにちは!ASUTOREのYURIです!
今回のテーマは、「柔軟性と可動域」のお話をしたいと思います。是非気になった方は最後までご覧になってください!



可動域とは

バレエやヨガをしたいけれど身体が硬いからできない、というお声を良くいただきます。
柔軟性というのはある程度向上しますが、関節の可動域は生まれつきのもので、平均値、正常範囲は有りますが個々で異なります。
可動域とは、関節が問題なく動ける範囲のことです。

ただ柔らかいばかりが身体にとって全て有益かと言うとそうでもありません。
何故関節可動域が存在し、それを超えようとすると痛みが生じるのでしょうか?



関節の役割

関節は身体のストッパーとしての役割を担っています。
稀に靭帯が長い方は可動域が広がる傾向が有りますが、生まれ持ってのものなので、人それぞれ違います。
過度なストレッチなどで可動域を超えて関節が動いてしまうと、筋肉が断裂したり、骨折したり、怪我に繋がります。
ある一定の範囲を超えた時に痛みとなって現れる事でこれ以上は危ないですよ、というシグナルを発信しているのです。


本来筋肉は長く伸びたストレッチポジションで収縮する程に鍛えられます。
つまり、曲げたり伸ばしたりする時に負荷をかけると筋肉が強くなっていきます。
可動域が広ければその分運動範囲が広がり、トレーニング効果もUPします。
関節可動域を極力広く動かすフルレンジ(ただし負荷が抜けずに正しいフォームで行える範囲)で行う事が基本となるのです。
柔らかい身体はトレーニングを行うにあたり重要です。

では、逆に身体が柔らかすぎるとどうなるのでしょうか。

関節を補強し、可動域を制限するのは「靭帯」です。
この靭帯は、骨と骨を結ぶ束の様なコラーゲン繊維で形成されます。若干の弾性があり伸びるものの筋肉ではないので、トレーニングをしても強度にほぼ変化は出ないと言われています。
靭帯が長い方は関節可動域が広い傾向に有り、筋肉が伸びやすい状態です。
筋力が不足していると関節が不安定になりその分怪我のリスクが高まります。
例えば、股関節の可動域が広く、開脚が180°できたとしても、関節周りの筋肉が弱ければ股関節脱臼を起こしてしまったりします。
身体が柔らかいのと関節が緩い状態にあるのは異なるのです。

女性や子供は関節が柔らかく正常域よりも広い状態(過伸展)になりやすい傾向があり、怪我に繋がりやすい為、関節周りの筋肉は特に強化していく必要があるのです。

まとめ



トレーニング効果をUPさせるには、柔らかい筋肉と、それを支える関節や靭帯が正常に機能している事が大切です。

筋肉は動かさないと硬くなりますし、弱くなっていきます。
特に高齢者は筋トレを行う事で筋繊維の萎縮を防ぎ、身体の柔軟性が高まります。

アウターマッスル(表層筋)だけでは無く、関節周りに多く付着し、関節を支えて安定させるインナーマッスル(深層筋)も鍛えましょう。
インナーマッスルは、低負荷のトレーニングを繰り返し行う事で強化されます。

先ずはストレッチなどで筋肉自体を柔らかくしてご自身の関節可動域の中で最大限まで動かせる様にし、(本来の最大可動域まで充分に動かせていない事の方が多いです)
そしてトレーニングで関節周りの筋肉を鍛えて丈夫な身体を作りましょう!

今回も最後まで読んでいただき有難うございました!
今後も為になる投稿をしていきますので、是非ご覧になってください!